works of studio sync
architecture
   aperto

 空間研究所在籍時の最終担当作品。千葉ワンルームマンション3部作の最後を飾る建築。corte、rigatoから徒歩5分ほどであり、JR千葉駅のすぐ裏手に建っている。

 corte、rigatoは片廊下形の小規模集合住宅からの脱却が一つのテーマであったが、apertoでは一つの住戸が比較的ゆったりとしたスタジオタイプであるために、定型である片廊下型への挑戦になった。

 住戸は東西方向に開放されており、それぞれの開口部をレイヤーのようにパンチングメタル、障子等のスクリーンがしつらえてある。そのスクリーンの重ね具合によって、住む人の外部への関係性を操作できるようになっている。

 片廊下側には設備を集中させたメーターボックスが設置され、各種メーター等もその中に内蔵されており、マンションにありがちな玄関周りの雑然とした雰囲気を消している。また、玄関部は外側にパンチングメタル製の扉があり、バッファゾーンを設けてから玄関がある。ここでは集合住宅には珍しく、サルミサッシュ引き戸が採用されている。

 室内はMB側に水廻(UB、WC、洗面、キッチン、洗濯機パン)、収納を集中させている。また、設備側の壁はシナベニアで壁も建具のしつらえてあるために一枚の壁のようになっている。

 居室スペースには可動式の家具があり、その配置によってさまざまな住まい方に対応できる。天井にはカーテンレール、照明ダクトが配置され、ここにもレイアウトの自由度を支えている。

 窓側には二重に障子スクリーンが設置されているが、折れ戸になっているために前面開放が可能であり、全開時には居室の前後(左右?)がほぼ同じように開いており、トンネル状の居室空間になっている。

 二重スクリーンの間はインナーバルコニーと名づけられた空間になっており、外部と内部のバッファゾーンになっている。

 最上階は二世帯住戸になっており、住戸中央を設備関係のコアにして、構造的にもその箱状のコアの上に鉄骨の屋根を渡しており、東西方向は長い開放部を設けている。

 このサイトのHPの花はapertoの壁につけられて試験管一輪挿しを撮影したものです。(現在のトップページにはなくなっております)

空間研究所在籍時の作品は基本的に篠原聡子の作品です。

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